今度の本に書痙の話を書きましたが、人前で緊張して字が書けなくなる、それはあがってしまって人前でしゃべれなくなるという事と同じものです。 この事で人知れず悩み続け、将来を悲観的に考えている方がたくさんおられるのも事実です。 今まで、いろんな公的な事から目をそむけ、逃げてきたという何人もの方から相談を受けました。 過去に人前での挨拶など徹底して逃げてきたけれど、長い人生、そんなに逃げおせるものではありません。 「半年先に息子の結婚式があり、挨拶をしなくてはいけません、なんとかしゃべれるスイッチを入れてもらえませんか」という、60代の男性から何度か相談を受けた事があります。 昔から『泥棒を見て縄をなう』ということわざがありますが、まさにこの事です。 要はこのスイッチを切り替えるのです。 今までいろんな事にチャレンジしてきましたが、今年は是非この人前で自由にしゃべれるスイッチの切り替えをやろうと思います。
そして、決定的な事がわが身にふりかかってきます。
それは、息子の結婚式の最後の新郎の父親としての挨拶です。
これだけは絶対に逃げる訳にはいきません。
そんなに簡単にスイッチが入るというものではありません。
というよりも、この方たちは人前でしゃべれないというスイッチを自らの手でオンにしているのです。
ただ、永年にわたりロックがかかったスイッチです。
まず、本人がこのスイッチに手をかけるかどうか、ここが重要なカギです。
うまくロックが解除されれば人生が大きく好転します。
これがまさに脳力開発なのです。
『気を自在に使いこなす』、そして『言葉を自在につかいこなす』
上手にしゃべろうとするのではなく、人前であがらずにしゃべれるということなのです。