先週の17日は台風で豪雨の真っただ中、京都では祇園祭の最終日、巡行が
行われましたが、今日は後祭りの最終日で、山鉾が京都の街を練り歩きます。
幸い今日は晴天に恵まれましたが、暑さは強烈です。
先週土曜日の京都教室で、広島の達中さんが以前からヒーリングの約束をしている
プロ野球のピッチャーと20日に広島で会ってヒーリングを行うと期待に目を
輝かして、意気込みを語ってくれました。
それに関連して、私はプロのアスリートとの接触の危うさを過去の経験から
達中さんはもちろんですが、教室のみなさんにも詳しく話しました。
とにかく、プロのアスリートの常識は一般の人とは、かなりかけ離れているので
充分注意して、事にあたって下さい、特にプロ野球選手は要注意ですと
釘をさしておきました。
達中さんという人は本当に純粋で仏のような心をもった人です。
だからこそ、私の過去の経験から彼が傷つくような事のないように願いながらアドバイスを致しました。
そして、迎えた20日の事です。
昼過ぎに彼から電話がかかってきました。
結果はというと、そのピッチャーは指定の場所に来なかったそうです。
私の大嫌いなドタキャンです。
達中さんの自宅から広島まで鈍行で2時間近くかかります。
彼は小児麻痺の後遺症で動作が不自由なので二十歳の娘さんが付き添いで広島の
指定の場所に行ったのですが、そのピッチャーから、間に入った人に連絡が来たときは
すでに鈍行列車に乗り込んだ後なので引き返すことも出来ず約束の人間はいない
広島の場所に向かう気持ちは如何ばかりだったかと思うと彼にかける言葉も見つからず
先生の言葉が身に染みましたと、言ってくれた彼の言葉に、これが学びですよという事しか
言えませんでした。
特に付き添いで行ったお嬢さんの気持ちを思うと本当にかわいそうでなりませんでした。
特にプロ野球選手というのは、どこかにスター意識みたいなものを持っており
一般人を上から目線で見る傾向があるので、その辺りを、しっかり見極めながら事に
あたらないと、痛い目にあいます。
本来ならば、今回のようなケースでは、キャンセル料と交通費は請求してもいい事例です。
しかし、彼らにはそのような意識は通用しません。
ずいぶん昔の事ですが、ある球団のエースが肩を痛めたので治して欲しいと教室の
生徒さんからの、たっての頼みで渋々引き受けましたが、お礼にユニクロのポロシャツと
靴下をくれました。
とにかく、何かが違うのです。
ですから教室では、これから開業を目指す方達に提言しているのは、例えばヘルニアで
動けないとか、よっぽどの理由がない限り、こちらから出向くというのは
やらない方がいいという事と、例えば五日以内のキャンセルはキャンセル料を
もらうとか、きちんとした規約を作って対応をしないと、全てがうやむやになると
いう事です。
とにかくプロになったのであれば、きちんと対価をいただくのが当たり前なのです。
ボランティアでやっているのではありません。
以前、私がこのような話をした時に、先生は金が欲しいんやろうという声が耳に
入ったきました。
金が欲しいのは当たり前です、私はこれが本業であり、これで飯を食っています。
私が、どんなに人助けをしても新幹線は只では乗せてくれません。
ホテルも只では泊めてくれません。
ですから私の仕事で只というのはありません。
人間というのは、治して欲しい、痛みをとって欲しい、でも金は払いたくない
今までこのような人間をたくさん見てきた結果です。
今回のようなケースはいくらプロ野球の選手といえども、20代の若造に50代の
大人が、時間と経費をかけ、ただ単に振り回されただけに終わってしまい
一般社会ではあり得ない事です。
今日は、ちょっと苦々しい内容になってしまいましたが、彼の心を思うとき
私の心は憤怒の気持ちです。