3月に入ると、さすがに寒さも和らぎ心地よい風が吹くようになってきました。
桜のつぼみも段々とふくらんできて、いよいよ春本番という雰囲気になって
きました。
本も秒読みに入りましたが、PCに向かう時間がとても短くなり活字を追いかける
根気がなくなった事に年齢を感じます。
その点、執筆を業としておられる方は1日数時間も活字を追いかけておられると
思いますが、さすがにプロとアマチュアの違いを実感いたします。
今度の本の中に、一万回まばたきしても、人の心は目には映らずと書きましたが
世の中で最も難しいのは人の心を読むという事です。
人それぞれに物差しが違っているので、自分の寸法とは合いません。
えっ、こんな事考えてたの、こんな風に思ってたの・・・
そんなの思ってもみなかった!
みなさんも、こんな事ありませんか!
私も、この世界に足を踏み入れてから、たくさんの人と交わってきました。
そして、目が覚めるような出来事がたくさんありました。
それは良きにしろ悪しきにしろ私を大きく成長させてくれました。
若いころは、人の言葉を素直にまともに受け入れてきました。
しかし、永年の間にがっかりしたり失望したり痛い目にあったり、たくさんの経験を
してきました。
そして人の心を読むという学習を積み重ねてきました。
千三つ、昔、大阪でこんな言葉を聞いた事があります。
これはどういう事かと言うと、人の言葉は千のうち三つ聞いとけばいいという
意味だそうです。
まだ若いときだったので、その意味がよく理解できませんでしたが、年を重ねるごとに
理解出来るようになってきました。
私がこの世界に身を投じて以来、たくさんの人が近寄ってきて、いい話、美味しい話を
いっぱい持ってきてくれました。
しかし、そのほとんどが水泡に帰していきました。
大阪の千三つはオーバーにしても、私の感覚では百に三つくらいです。
いつの頃からか社交辞令という事を学びました。
もちろん、絵に描いた餅みたいなものですが、その事で人を恨む気持ちなど
毛頭ありません。
むしろ、自分の経験不足、勉強不足を恥じなければいけません。
物差しが違うのです。
今でも、美味しい話がきますが、その話に耳を傾ける事などありません。
世の中、そんな美味しい話はありません。
むしろ冷ややかに聞いている自分がいます。
仕事は自力で切り開かなくては本物にならないというお話です。
他力本願はありません。
今日は少しばかり苦い話になりましたが、ぜんざいは砂糖だけだと
美味しくありません、そこに一つまみの塩が入る事で砂糖の甘みが
引き立ちおいしいぜんざいになります。
一杯のぜんざいに人生の縮図を見る思いが致しました。
今週は名古屋教室、東京教室です。
又、楽しい話をしたいと思っています。
写真は春の二条城です。