「秘伝、極意を教えてください!」
教室に永く来ておられる方から、よくこういう相談を受けます。
そして、陰では「一番おいしいところは中々教えてくれない」と言われます。
勿論、言葉で伝えられるものなら喜んでお教えしますし、口で伝えられるのだったらこんな楽な事はないし、私が最も苦悩するところです。
よその世界では、奥義を伝授してもらったというような話を聞く事がありますが、伝授する事が出来る指導者はうらやましいなあと、羨望の思いで聞いています。
残念ながら空の会では伝授出来るものなど何ひとつありません。
それにしても何とか言葉や形で身につけたいと願っている方がたくさんおられるのも事実です。
桜の花が満開になるとたくさんの人々の目を釘付けにし感動させ癒してくれます。
しかし、この美しい満開の桜を開かせるために人々の目に触れる事のない地中深く張った根っ子達が永年の風雪に耐え、その頑張りのお陰で1年に1度の大きな舞台を演じる事が出来るのです。
気の世界もこの構図がよく似ているような気がします。
私は結果主義者ですと、いつも口にします。
理論、理屈は重要視せず常に結果だけを求め続けています。
その結果というのがこの満開の桜によく似ています。
しかし、この結果を表すという事は技術やテクニックとはまったく別世界です。
目先の小手先だけの技にとらわれると「秘伝や極意」という発想が生まれてくると思うのです。
桜の根っ子のように見えない部分が最も重要なところです。
そして、それは何かというとこれこそが「心」であり「脳」なのです。
教室でよく「3D」という話をします。
それは何かというと「でも、どうせ、だって」という事であり、人間の弱いところです。
それを私は「大丈夫、誰でも、出来る」と置き換えるようにみなさんに伝えています。
つまり自分を心から信じる、ここから自信というものが生まれてきます。
自信とうぬぼれというのはまったく別物です。
どんな事があっても絶対にぶれない、そして流されない、これこそが「秘伝であり極意」だと思います。
そして、毎日毎日継続する事がある時大輪の花を咲かせるのです。
この大輪の花が開花した時に身震いするような感動に包まれるのです。
「継続は力なり」
何度も何度も言い続けてきました。
みなさん、是非1日も早く鳥肌が立つような感動を味わってください。
写真は伊勢神宮の元宮といわれる京都府宮津市の籠神社という大変エネルギーの強い神社です。
みなさんも一度尋ねてみてください。