あのおじいちゃんも、昔は気合がはいっていたけど、やはり歳をとったら丸くなったねと、そういう声をよく耳にします。
果たしてそうなのでしょうか?
もしかしたら、丸くなったというのは気力が薄れてきたという事ではないでしょうか?
かく言う、私も60歳を過ぎたころから色々な事に執着がなくなってきて、歳を追うごとに、色んな事に関心がわかなくなってきました。
元々若いころから、物欲が少なく遊びなどにもあまり興味がありません。
ですから、新幹線なんかいつも自由席ですし、衣服などもユニクロです。
節約しているわけでもないのですが、色々な事にあまりこだわりがありません。
暑さ、寒さをしのげればいいという考え方であり、つまり何でもいいのです。
以前からそれですが、最近は特に顕著になってきました。
ですから、色んな事にこだわらず頭の中はいつもリラックスしています。
イップスという病気があるのですが、みなさんご存知でしょうか?
プロ、アマを問わずゴルファーの方によく見られるそうです。
緊張のあまり、クラブを握った腕が動かなくなるというものです。
書痙という病気について本の中で述べましたが、これも同じで緊張のあまり、人前で字が書けなくなるというものです。
この病気のために人知れず悩んでいる方がたくさんおられるのも事実です。
いつも、脳のスイッチという事を言っていますが、人は良くも悪くも自分自身の手で自分の脳のスイッチを切り替えているのです。
そして、始末の悪い事にプラスのスイッチは入りにくいけど、マイナスのスイッチは容易に入ってしまいます。
どのような状況の中でも慌てず、騒がず、驚かず、常に平常心でいられる心、つまり脳を鍛えたいものです。
「生きていればいい」
先日ある方と話をしていたら、その方が話の途中でポツリとおっしゃった一言です。
一瞬、目のうろこが落ちる思いでした。
何とシンプルな言葉でしょう。
しかし、そのシンプルな言葉の中に深い思い入れを感じ取れました。
こうした何気ない日常の会話の中にも、学びを見つけた時にはすごく得した気持ちになり、その日は満たされた一日になりました。